- yuumiy
2020年夏・オーストリアでの音楽事情①弾く側の視点から

皆様こんにちは。お元気でお過ごしでしょうか。
コロナのことも、また台風も心配な日々かと思います。
オーストリアはすっかり秋めいた陽気となり、明日から学校も始まります。
ご無沙汰してしまいましたが、この夏のオーストリアの音楽事情を①弾く側、②聴く側の視点からお届けしたいと思います。
その前に…
東京都の「アートにエールを!」でも、私と夫の演奏を聴いていただけることになりました!私たちらしく、ウィーンらしく、シューベルト。よかったらご覧くださいませ。
♪♪♪
オーストリアでは、5月末よりコンサートも解禁となり、様子を見ながら徐々に演奏機会が戻ってきています。それでも主催の方も、私たちもどうするべきかわからず、最初は試行錯誤の日々でした。
最初は少なかったお客様も、今では少しずつ以前のように戻りつつあります。
まずはコンサートのご報告から。
ライヴコンサート以外にも、日独産業協会さんの主催で、ヴァイオリンの前田朋子さんのオンライン・コンサートにご一緒させていただきました。このコロナの影響を受けて、アーティスト支援をという素晴らしい企画。私が朋子さんのご依頼を受けて書いた新作も初披露でした。
今だからこそ、こういう試みを通して音楽をお届けできる幸せを感じました。ウィーンのベーゼンドルファーサロンからの演奏、YouTubeでもアーカイヴをご覧いただけます。
また、いつも弾かせて頂いているペーター教会でのコンサートも再開。客席の間隔を空けながら、私たちも一定の線を越えない位置での演奏。それでも生でお届けできることは格別な気持ちです。

アンサンブル・フェリシアでチェンバロも。

また8月半ばには、ブルゲンランド州にあるベルンシュタイン城でのコンサートに出演させていただきました。

この演奏会場「騎士の間」、昔のままで電気がなく、ろうそくだけの灯りなのですが、とてもロマンチックで、また鈴虫のような音が時折聴こえる中での素敵な雰囲気でした。
感じるのは、たくさんの方が生演奏を心待ちにしてくださっていたということ。この数ヶ月、音楽のあり方など考えさせられる日々でしたが、音楽のもつ力を改めて感じることが出来、今できることをやっていくのみと思っています。
♪♪♪
夏は、普段コンサート以外にも、夏期音楽講習会の伴奏もさせていただいているのですが、今年は開催ができるのか、また参加方はいらっしゃるのか…と思っていましたが、オーストリアは感染対策をしながら開催するところが多く、私もいくつかの講習会&いろいろな楽器の皆様とご一緒させていただきました。

ウィーン国立音大の一室。ピアノの上には消毒、一定の距離と、レッスン用にアクリル板、こまめな換気など、気をつけながら。
今年はEU圏内からの参加者の方が多く、と言っても参加者はやはり少ないところが多かったのですが、それでもこの中で勉強したいと来てくださる受講生の気持ちに私も刺激を受けました!たくさん学んでくださっているといいなぁ。
秋以降、また様子をご報告できたらと思います。
夏の間少しですがコンサートを聴くことも出来ました。こちらは次のブログに書きますね。